今回は、当店で扱っている”国産ヒノキ無垢ベッドフレーム”の産地へ。
長くなりそうなので(笑)今回は、スペシャル原材料の”東濃ヒノキ”編!!
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東濃ヒノキ・産地は岐阜県
山中です。空気がキレイです。水がキレイです。
…そしてスゴク寒いです(笑)
霜が…(笑)岐阜県はヒノキ産地の北限に近いそうです。(福島県が北限)
しかも、製材所は山のふもとで、川沿い。
山中で切り出した木材を、川を使って運搬していた名残りですね。
真ん丸で、芯が真ん中にあるでしょ。
東濃ヒノキ・工場の骨組みも”木”だった
でも、この広大な工場の骨組みが”木”って(笑)どんだけ強いの?
東濃ヒノキ・レーザーで計測して切り出し
真ん丸のヒノキから角材を切り出します。
工場内は、ヒノキのいい香りでいっぱいです。
パンの耳(笑)のイメージです。
東濃ヒノキ・え?あそこの材料に?
工場内を見させていただいていると…ん?これはまさか!
まくら職人「名城って、アレですか?」
工場の方「そうそう。名古屋城ですよ。見えない所に使われるものですが」
まくら「おー、すごいですね」
拡大すると…書いてあるわー。
そういえば、”節”があるから裏方さん用資材なんですね。
※”節”については、また後で。
さすが東濃ヒノキ。”軽さと強度”に優れてます。
東濃ヒノキ・これもダメなの?!品質管理がキビシイ
工場内で、角材に加工されたものが積んでありまして…
ヒノキの角材って、いい香りがするのと
何とも言えない”薄ピンク”というのか…綺麗なんですよ。
で、近づいて触らせて頂いてると、何か貼ってある。
星3つランク(より強い・1級)のヒノキです。
上の”乙”種は、柱など縦方向に力が加わる所に使われる木材だそうです。
東濃ヒノキは品質管理がとても厳しいんです。
”節”(枝が生えていたところ)の見解がですね…
工場の方「こんなの論外です。ダメ」
で…
まくら職人「ええ、これもダメなんですか?これはいいんじゃないです?」
工場の方「いや、ダメです。最高級ランクにはなれません」
まくら「へー、厳しいんですね!(驚)」
東濃ヒノキは”二度挽き”技法という製材方法を採用していています。
通常は
- 丸い原木を四角く製材(挽く)
- 乾燥
- 出荷
ですが、東濃ヒノキは
- 丸い原木を四角く製材(挽く)
- 乾燥
- もう一度挽き直し(長さも)
- 出荷
という製材方法をとるそうです。
”歩留まりが悪い”(ロスがたくさん出る)ため、みんな敬遠した方法ですが
これをすると、建築後の狂い(曲り・変形)が少なくなるため
「狂いが少なく・節が小さい東濃ヒノキ」というブランドが確立されたそうです。
※ただし、最初は”このくらいいいじゃない”が結構あったそうで(笑)
厳しく品質を分けることができるようになるまでに数年掛かったそうです。
わたしと工場の方のやり取りが、実際に現場でされていたんでしょうね
だって、人間だもの…(笑)
東濃ヒノキ・プールへドボン
工場内に、池?プール?的な水をためた物がありまして…
わたし、釣りが好きなので、水が溜めてあったらのぞかずにはいられない(笑)
なにか泳いでるかな~。
工場の方「これはね、木が腐らないように沈めているんですよ」
まくら職人「木が濡れてるのに腐らないんですか?」
工場の方「空気に触れていなかったら腐らないんです」
まくら「へー!」
工場の方「あとね、水に沈めとくと木が乾くんですよ(笑)」
まくら「…え?なんですか?」
工場の方「変な事言ってると思うでしょ。切ったばかりの木ってかなりの水分を含んでるんです」
工場の方「だから、水の中に沈めていても水分が抜けるんです。実際引き上げて切ると中身は結構乾いてます」
まくら「へ~!!面白いですねー」
木材のチップ
最近では、バイオマス燃料への引き合いも多いそうです。時代ですね。
実は、低価格な輸入木材に押され
国産ヒノキの需要が減っているそうです。
山にはたくさん木があるのに…と言う状況なんだそうです。
と言う事は、昔よりヒノキ材が値下がりしているでしょうから…
いいモノを安く買えるチャンスじゃん、とセコイ事を考えました(笑)スミマセン。
東濃ヒノキ・製材会社さん
今回は丸七ヒダ川ウッドさんにお世話になりました。
おもしろい話をたくさんして頂きましてありがとうございます。
では、次回はベッドの製作編です。
乞うご期待(笑)