先日「肩こりがしんどいからマットを変えてみようと思って来たの」
とお客様が来店されました。敷きマットで起こる肩こりも確かにあります。
今回はそういったお話しを少々。
そもそも寝起きの首・肩のこりは枕、
腰痛は敷きマット(ふとん)が原因というのが定説です。
睡眠時、枕は頸椎カーブを支え
敷きマットは腰椎カーブを支えるという役割が大きいからです。
ではマットが原因で肩こりが起きるケースとはどういう時でしょう?
その前に、まずは肩こりの原因から紹介します。
肩こりの原因
一般的に肩こりの原因は
- 筋肉の疲労
- 血行障害
- 同じ姿勢を続ける
- 良くない姿勢を続ける
- 冷やす
などと言われています。長時間のデスクワーク、スマホで映画を見て2時間とか…
肩がこりますよね。そういう事です。
寝起きの肩こり・腰痛を訴える方に睡眠の状況をお聞きすると
上のような”こりの原因”を引き起こす事が睡眠中に起きています。
どんなことが起きているかというと…
睡眠中に起きる肩こりの原因
私がお客様からよく聞く、
睡眠中に”こり”を引き起こしている可能性が高い状況は
- ずっと横向き寝
- よくうつぶせ寝でねる
- 高さが高い枕で寝ている
ですね。(まだあるかな?思い出したら書き足しますね。)
3.はありがちです。分かりやすいですね。以前も書きました。
主に背中上部全体、僧帽筋がこります。
理由を簡単に言うと高い枕で頭が持ち上げられ、常に引っ張られてるから。
(参照→枕を2つ重ねて使っている方、高い枕が好きな方に肩こりが多い…)
1.と2.は、敷き寝具が原因である事が多いんです。
さあ、本題ですよ。
敷き寝具が原因で寝姿勢が悪くなる
「ずっと横向き寝」「よくうつ伏せ寝でねる」方は
枕があっていないケースもあるのですが、
多くは敷き寝具があっていない事が原因で起きています。
敷き寝具を使い古して、すでにヘタってしまっている事も。
経験上横向き寝が多い方は、
人より腰のカーブが深いか使っている敷き寝具が硬すぎることが多いです。
そうするとある理由(気になる方は来店して聞いてください)で腰の緊張状態が続きます。
すると仰向き寝が辛くなるため、すぐに横向き寝になってしまいます。ずーっと。
これが最初にでた肩こりの原因、「同じ姿勢を続ける」につながります。
また、横向き寝すると枕の高さが足りない事が多いため、
下にした肩が折れ曲がった「良くない姿勢を続ける」事になります。
さあ、相当こってきましたね。
このように横向き寝で寝られる方はまだマシなんです。
横向き寝でもねられないくらい敷き寝具が合わないと、
皆さんうつぶせ寝になります。
うつぶせ寝は首を90度近く横にひねらないと息ができません。
以前も書きましたが、これは肩こりを引き起こす最悪な姿勢です。
(参照→横向き寝の人・うつぶせ寝の人が肩のこりやすい理由)
これらが敷き寝具(敷き布団・マット)によって引き起こされる肩こりの原因です。
ではどうすれば、これらの原因を解決できるのでしょうか
敷き寝具が引き起こす肩こりの回避方法
これらを解消するには、
まず使う方の腰のカーブに合った硬さの敷き寝具を使うという事。
より楽に仰向き寝ができるような環境作りです。
仰向き寝をしやすくなると横向き寝をしている時間が減ります。
「同じ姿勢を続ける」の解消ですね。
また、横向き寝時に折れてしまう下の肩への負担軽減にもなります。
この時、仰向き寝時の枕の高さが高すぎると
先ほどの背中上部全体(僧帽筋)付近がこるので注意が必要です。
じゃ、柔らかい敷き寝具ならいいの?というと
柔らかすぎると、腰が落ち込みすぎてしまいます。
これも仰向き寝の障害になるため、
体に合った”程よい硬さ”の敷き寝具を探すことが重要です。
もし迷ったら当店まで相談に来てください
このように枕と敷き寝具は睡眠中の姿勢に大きな影響を与えます。
この2つには密接な関連があって
当たり前ですが、両方ともに体に合ったものを使う事が最善です。
一番いいのは、敷き寝具を決めてその上でオーダー枕を作る事です。
お使いになる敷き寝具も一緒に購入すると、より確実に枕の高さを合わせられます。
もし寝具選びに迷ったら、当店までご相談にいらしてください。
当店では背中のカーブを計測して、腰のカーブに合った敷き寝具を提案しています。
あなたに合った寝具を理由も交えてご提案できます。