サイトアイコン 広島の老舗オーダー枕・寝具専門店|創業134年の木村寝具店

綿わたふとんの打ち直し

「綿ふとんの打ち直し」のシーズンになりました。

シーズンと言っても、
明確な時期と理由があるわけではありません。

なんとなく、打ち直しの工場が立て込む時期があるんです。

大体、この時期とお盆・年末が多いかな~って言う感じです。



画像は去年かおととしのもの。

お客様が押入れ整理を思い立たれまして…
お家が広かったので、押入れもたくさん(笑)
たくさんの打ち直しをお願いされました。

お店に持って帰って、
このおふとんの側生地を外すと…



こんな感じに。

質のいい綿わたはクリーム色をしています。

不自然に白かったり、妙に軽かったりすると
ポリエステルわたが多く混ざっていることが…

ポリエステルわたが多いと軽くていいんですが、
ほんとに寒い時、保温性がちょっと…みたいです。
(スキー場の近くに住んでいるお客様が言ってました)

外見に問題がなくても、
ちょっとわたをほじくってみると…



分かりますか?中が黒くなっています。

ふとんを何回か打ち直した場合、
古いわたを真ん中に入れ、周囲を新しいわたでくるむことが多いようです。

ギョウーカイ用語で
「ああ、これアンコになってるわ~」と言います。
「アンコ」の呼称は、もしかしたら、ウチだけかもしれません(笑)

アンコになっている場合、
わたのロスが多く出るので…足しわたが多くなります。

重たくなりやすいので、
そろそろお別れのときが近づいている、と思ってください。



これ、美しいでしょ(笑)

中までクリーム色!!

いい状態のわたです。
足しわたも少なくて済むと思われます。

綿のふとんを打ち直す場合、
次の1→4という順番に作り直すことを
おススメしています。

  1. 掛けふとんor敷きふとん
  2. 敷きふとん
  3. ざぶとん
  4. 破棄

なぜかというと、打ち直ししていくと
だんだんおふとんが重くなるからです。

かけふとんが重いと、寝返りに力が必要ですし
なにより呼吸がしにくい(笑)

新品のわたの掛けふとんの「中わた重量」は約4.5kg
これに対して羽毛の「中わた重量」は1.3kg前後!!!です。

夜中、胸の上に知らないおばあさんが座っていて…(恐怖)
なんて夢を見そうですね(笑)

打ち直すと必ずわたを足しますから、
それよりさらに重くなります。
わたし的には、そんな重い掛けふとんイヤです(笑)

なので、わた布団の打ち直しのお客様には、
基本的には、今風のおふとん
(つまり羽毛の掛けふとんや羊毛混・ウレタン系敷きふとん)
をおススメすることが多いです。

でも、それなりのコダワリをお持ちのお客様が多いので
打ち直しすることの方が多いですね。

ちなみに、

よそより高い、と言われることもありますが、
ちゃんとした綿わたで作りたいので…
(以前、安い工場で仕立替えしたのですが…。お仕事が少々荒かったのでやめました)

綿わたふとんの打ち直し、良かったらお電話ください。

082-293-2847です。

※おふとんを買い替えの場合は、
古いおふとんは無料でお引き取りしています。
(1枚お買い上げに対し、2枚までです)

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