”今晩は寒くなるから、毛布を足して寝よう…”
そして、翌日の朝。寒くて目が覚めて…
なぜか毛布とふとんがバラバラに。掛けているのは毛布だけだった…と言う経験あるでしょ(笑)いつも毛布がずれちゃう。これ、理由があるんです。
この話は、”冬の快眠のために重要な事”なので、ちょっと記述しておきます。
毛布がずれる理由・図解
”毛布がずれる理由”は、
ズバリ、”素材”と”毛布を掛ける場所”の関係性です。
わたしは職業柄、たくさんの毛布を見てきました。
世の中の毛布すべて見たわけではないので、なんですが
- アクリル・ポリエステル(安価なもの)毛布は、掛けふとんの上
- 綿・ウール・カシミア(その他獣毛)・シルク毛布は、掛けふとんの下
だとずれません。いやずれにくいです。
※ポリエステル毛布については最近、ハイテクなモノがいくつか出ています。
これらは実際実験してみると、凄くずれにくいので除外です。つまり掛けふとんの下でOK
理由は、素材による毛布の構造の違いなんです。
アクリル・ポリエステル毛布がずれる理由
アクリルとポリエステル(安価なもの)の毛布の構造は…
グランドというベースになる生地に、毛羽が植えてある構造です。
この毛羽部分の組成によって、アクリル毛布・ポリエステル毛布など、呼称が決まります。
※毛羽部分の組成によって名前が決まるのは、その他の毛布も同じです。
この構造の毛布、掛けふとんの下に掛けると
上から押さえる力が加わり…
ジュータンでよくある現象です。
ジュータンにも”め”があって、踏んで歩くと”め”の方向にずれていきます。
※”め”は、たぶん”目”だと思うのですが…自信ない(笑)
アクリル・ポリエステル毛布を”ふとんの上に掛ける”べきもう一つの理由
もう一つの理由は、睡眠時に体から出る水分。つまり汗です。
アクリル・ポリエステル毛布には、吸水性がほぼありません。
石油化学製品ですから(笑)無理ですよ。
人間は寝入る時、汗をかいて体内の深部体温を下げます。
絶対に、汗をかくんです。
アクリル・ポリエステル毛布を体に触れる位置に掛けていたら
場合によっては、ビチャビチャに濡れます。風邪ひきますよー。
なので、吸水性が低い毛布は掛けふとんの上!!
※先に出てきた、高機能ポリエステル毛布。これ、水分も毛細管現象で拡散するんです。
水分の処理という部分でも、掛けふとんの下でOK。
まとめ
昔から、”毛布は掛けふとんの上か?下か?”という事をよく語られます。
”毛布はふとんの上よ”と言う方、毛布の組成を確認してから使いましょう。
一説によると…
まったくズレ・水分がなかったとした場合
毛布の位置と暖かさ(寝床内の温度)には関係がない、と言われています。
※つまり”掛けふとんの上だろうが下だろうが一緒”と言う事。実験した結果です。
布団に入って、すぐにあたたかい感じがするのは
毛布が掛けふとんの下にある状態です。
予算が許せば、アクリル・ポリエステル(安価なもの)毛布以外を選んでみてはいかがでしょうか。
木村寝具店では、今こんなのを置いてます↓
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