- 羊毛混・綿わた敷きふとんの寿命は約5年
- ベットのマットレスやウレタン系敷きふとんの寿命は10年
と言われています。
もちろん体重と寝返りの回数、睡眠時間などでも
寿命は変わってきます。
敷きふとんが寿命を迎えると…
- 寝起きに腰が痛くなることが多い。
- 敷きふとんを通して、床の硬さを感じるようになる。
- 側生地が破れる。
- 朝疲れが取れていない感じがする。
- 起きている間も姿勢が悪くなる。(体の歪み)
などの症状が…。
これらの症状が出たら、ふとんを買い換えないと…ですが。
とりあえず、買いに行くまでの対処法を。
お尻の部分にタオルを入れる
敷き寝具(敷きふとん・ベットマット)で
一番荷重がかかるのが、おしりの部分です。
人間が横たわった時、
おしりの部分(腰部)に全体重の44%~50%がかかる、と言われています。
その他の体重分布は、頭部の8%・胸部の33%・脚部の15%ですから、
おしりの部分(腰部)には、ダントツに大きな荷重がかかっている事が分かります。
そのため、長年敷きふとんを使っていると、
まず、おしりの部分(腰部)がヘタって来るんです。
そこで、
ヘタっているおしりの部分にタオルを畳んで入れると
寝心地が良くなることがあります。(敷き寝具の下に入れるとズレにくいです)
この方法は、
ホテルに泊まった時も有効です。
ホテルのベットは、
マットが古いとおしりの部分がヘタっていることも多く、
また、ホテルのタオルはボリュームがあるので、厚みを出しやすいですね。
上下を変えてみる
ベットのマットの寿命は10年が目安です。
ただし、上下・表裏を時々ひっくり返しながら(「ローテーション」って言います)
使って10年です。
前述したように、敷き寝具で一番ヘタるのは「おしり部分(腰部)」。
敷き寝具の上下・表裏を変えることで
そのヘタっている部分をズラしていく、という単純な作戦です(笑)
敷きふとんを干す
敷きふとんを天日干しする、のも有効です。
特に綿わたの敷きふとんは、干すと弾性が”多少は”回復します。
ただし、頻繁に天日干しすると
生地が紫外線で劣化し、破れやすくなります。
また、ウレタン系の敷きふとんは、
紫外線でウレタンが劣化し、早くダメになるので
天日干しは控えて下さい。
ベットのマットレスはスプリングを使っているものが多いので
干しても弾性が回復することはありません。
金属のバネを干したって…ぬくくなる位で、ダメでしょ(笑)
2枚重ねる(敷きふとんの場合)
長年使った敷きふとんは、
ヘタって厚みがなくなります。
厚みがなくなった敷きふとんに横になると…
- 背骨のカーブが伸びてしまう
- 体重の集中するところが出てきて寝返りが増える
- 寝返りをうちにくくなる
という事があります。
敷きふとんを2枚重ねすると
厚みが出て、ある程度のクッション性も期待できます。
が、この方法も時間の問題です(笑)
一時的な対処法ですね。
買い換える
以上のテクニックは、
あくまで、その場しのぎです。
寝起きの腰痛など、体調が気になる方は
次のお休みの日にでも(笑)
敷きふとんやベットマットレスを買いに行ってください。
その際にはしっかり説明を聞いて、
試しに寝てみる事です。
予算先行で、
手ごろな敷きふとん・ベットマットレスを買うのもいいですが
やっぱり腰が痛くなって、また買い替えるとなると
その方が、お財布ダメージ大です(笑)
アナタが寝ている、つまり意識のない間、
アナタの寝姿勢を決めているのは、
敷きふとんorベットマット+まくらです。
ヘンな姿勢で毎日毎日寝ていると、
昼間の姿勢からゆがんできます。
ウチのお店にオーダー枕を作りに来る方、
敷きふとん・ベットマットを買いに来る方は実際にそういう方が多いです。
とりあえず、
今お使いの敷きふとん・ベットマットレスの
おしりが当たる部分を触ってみて下さい。
おしりの部分が凹んでいたり、
他の部分より柔らかくなっていたら…。
その敷き寝具に、
”お疲れさま”してあげてください(笑)