貴重な梅雨の晴れ間に、「打ち直したふとん」の配達に行ってきました。
今回は、綿わたのふとんを「ヌードのざぶとん」に作り直しました。
わたのふとんの打ち直し
綿わたのふとんは打ち直しができます。
長く使っていると、ペチャンコになります。これが大体4~5年くらい。
打ち直しに出すと、ふんわりしたふとんに生まれ変わります。
ただし、足しわたをするため、以前より重くなります。
わたのふとん|打ち直しの順番
ですから、打ち直しにも一般的な順番があって…
掛けふとん(新品)
↓
数年使う
↓
「打ち直し」して敷きふとんへ
↓
数年使う
↓
「打ち直し」して、敷きふとんもしくはざぶとんへ
という順番で仕立てていきます。
これは、
- 打ち直しするたびに、元の「わた」が重たくなる
- 新品の綿わたふとんを作る場合、掛けふとんに一番いいわたを使う
という理由からです。
今回のお客様は、
お子さんが独り立ちしたりして、ふとんが要らない状況になり、
捨てるのももったいないので、ざぶとんにして使おうと言う事でした。
重たい掛けふとんは…
掛けふとんが重いと…つらいでしょ(笑)
綿わたの掛けふとんは、新品でも「わた量」が4~5kg
(羽毛掛けふとんで1.3kgくらい)
掛けふとんが重いと、
- 睡眠時に胸が圧迫されます。
- 体全体が押さえつけられるので、寝返りもしづらい。
- 呼吸がツラい。
夜になると、亡くなったおばあちゃんが胸に乗って…
るわけではありません。(笑)
綿わたの状態|見分け方
打ち直したり、使い込んでいくと
これが黒ずんでいきます。
さらに、内部はもっと黒いです。
ふとんの打ち直しは、打ち直した「古い綿わた」を
新しいわたでくるんでいるからなんです。
黒いわたは
何回か、打ち直しているふとんだろうなー、と思います。
綿わたのふとん|メリット・デメリット
綿わたのふとんは…
- 打ち直して何回も使える
- 重さがあるふとんが好きな方には最高
- 仕立ててスグのふとんの体圧分散はかなりのレベル
というメリットがある反面、
- ホコリが出やすい
- 頻繁に干さないと湿気でジットリ冷たい
- 重い。
というデメリットも。
しかし、
ウチのお店で「綿わたのふとん」を打ち直す方って
「綿わたのふとんがいい、いや綿わたじゃないとダメ」なお客様が多いです。
軽くて暖かい「羽毛の掛けふとん」と
寝姿勢が良く、ヘタリにくい「体圧分散系の敷きふとん」の方が良く寝られるんじゃ…とも思うのですが、
そこは、寝られる方が決める事なので。
では、今日はこの辺で。