日本の狭い家屋を考えるとベッドとソファーが
一緒になっているって魅力的に見えます。
しかし最近立て続けにこのベッドを使って体が痛くなったという声がいわゆる「ソファーベッド」ですね。
ちなみに「折り畳みベッド」も同じような構造です。
これらは、ベッドとして使わない時に、畳めたり、ソファーに変形したりする
床面が折れ曲がるタイプのベッドですね。
日本の住宅事情を考えた機能的なベッドですが…
良質な睡眠をとるためには、ちょっとどうかな?と思います。
このページの目次
タイプ別、ソファーベッドの問題点。
ソファーベッドにもいろいろ種類があります。
- 座面(お尻をのせる所)に寝るタイプ
- ソファーに座った状態で足置きが付いているタイプ
- 背もたれがパタッと倒れるタイプ
などです。
1と2は、はっきり言って論外です。まともに寝られません。
なぜかというと…
1.の座面に寝るタイプは、幅が狭すぎるんです。
寝返りも満足にうてません。
一般的に、人間がしっかり眠るために必要な敷き寝具の幅は
実験の結果最低70cmと言われています。
70cmを下回ると、睡眠が浅くなってしまいました。
それに対して、ソファーの座面は良くて50cmちょっと。
幅が足りないんです。これではちゃんと寝られません。
2.のソファーに座った状態で足置きが付いているタイプは、
腰を伸ばせないため、腰痛の原因になります。
夜行バスなどで、経験された方も多いと思いますが
腰をずっと曲げたまま、というのは軽く拷問です。腰が持ちませんよ。
では、3.の背もたれがパタッと倒れるタイプはどうでしょうか?
背もたれが倒れるタイプのソファーベッドで眠ると…
イメージとしてはこんな感じですよね。
↑こんな状態です。背もたれの端っこを踏むと
ベッドがグラッとするものもあるようです。気を付けて下さい。
鉄などの金属で骨組みが組まれ、ジョイント部分がボコッと出ている事が多いです。
その骨組みの周りをウレタンなどクッション材で包み…
快適に座る・眠れるようにできています。
ソファーベッドを長年使って背中が痛くなるパターン
これを長年使うと…
特にジョイント部分は出っ張りが大きいので
ゴリゴリと背中を刺激します。
背中にあたる骨組みは体圧の分散を妨げるので、
寝返りの回数が増えて眠りが浅くなり、
朝、背中の痛みを覚えます。
これではまともに眠れません。
たまらないので買い替えを考えても…古いソファーの処分って大変なんです。
折り畳みベッドで眠ると…
イメージとしてはこんな感じ。
折り畳みベッドに寝た時の図は…
ソファーベッドと同じく、
金属製の骨組みとジョイント部分をウレタンなどのクッション材で包んでいます。
折り畳みベッドを長年使って腰が痛くなったパターン1
折り畳みベッドを長年使うと…
ソファーベッドと同じく、
クッション部分が痩せて、骨組みとジョイント部分がゴリゴリ当たります。
折り畳みベッドのジョイント部は中央にあるので、
特に腰周辺が痛くなりやすいです。
で、折り畳みベッドに関してはもう一つのパターンがあるんです。
折り畳みベッドを長年使って腰が痛くなったパターン2
もう一つのパターンは…
↑中央部にある足が壊れて、ベッドがジョイント部分から折れ曲がっています。
この姿勢で眠ると、腰が落ち込んだ寝姿勢になるため
腰痛の原因となります。
中央部は重さが掛かりやすいのと、ジョイント部が可動式のため
壊れやすいんです。
上に高反発のマットを敷いたら寝られるか?
「下のベッドがダメなんだったら上に高反発(もしくは低反発)
のマットとかパット(薄い敷き)を敷いたら寝られますか?」
これよく言われるんです。
結論としては…「やっぱり、ムリな可能性が高い」です。
理由は、
そもそものベースがデコボコの場合、
上に高機能のマット・パットを敷いても
やっぱりデコボコになりやすいからです。
キャンプをする方ならご存知のはずです。
テントを張る場所(つまり寝る場所)は、極力「平ら」で「水平な場所」を探さないと
夜、とても辛いと言う事を。
厚めの銀マットを敷いても「デコボコな場所」では眠れないんです。
結論として、ジョイント部分が無いベッドが良いベッドだと思います。
どうしてもジョイント部分が弱いので、可動式でないベッドが良いと思います。
お家が狭いから、機能的だから、という理由でソファーベッドや折り畳みベッドを
選ばれてらっしゃると思いますが、ぐっすり眠るためには…です。
ソファーベッドはベッドではありません。ソファーとして考えてください。