朝方冷えていた広島市内ですが、これからしばらくは最低気温が20℃弱。
良く眠れる気候になりそうです。今日は羽毛布団が臭ったので買い替えに来られたお話しです。今朝ほどお母さんと娘さんでご来店されまして…。
なんでも、ある所で買われた羽毛布団が臭くて使えないとか…
このページの目次
お母さん「わたしの婚礼の羽毛布団は臭わないのに、この子は羽毛布団が臭いって…」
お母さん「〇〇〇で羽毛布団を買ったんですが、この子が臭いっていうんです」
お母さん「私が結婚した時”親に持たせてもらった羽毛布団”は、全然そんな事ないし”ホント?”って言っていたんですが」
まくら職人「お手頃価格の羽毛布団って”いくつかの理由”で臭う事が多いんです。(羽毛肌掛け布団が臭う理由参照)
羽毛布団って顔の周りに来るから…キツかったでしょ。実物の臭いを確認して選んで下さいね」
お手頃価格の羽毛布団は…
- コスト削減のため、羽毛の洗浄回数を少なくする。
- 長期飼育するとコストがかかるので鳥が未成熟な羽毛を採取し充填している。
- 未成熟な鳥から採った羽毛にはタンパク質が付着しやすく(肉が柔らかいから)そのタンパク質についたバクテリアが臭いを発生させる
などの理由で臭いやすいんです。
これらは”企業努力”とも言えますが、臭くて使えない羽毛布団なんて…
どれだけ安くても私は買いたくありません。
臭くて使えない羽毛布団なんてタダでも高いです。
寒がりなので冬用の羽毛布団に
まくら職人「どのくらいの厚みにしますか?冬用なら1.2kg前後ですし、羽毛合い掛けなら0.6kg程度です」
お母さん「寒がりだから、冬用がいいんじゃない?」
娘さん「うん、買った羽毛布団も肌掛け布団よりは厚みがあったかも」←これ後で重要です。
結局、いろいろ見て頂いて冬用の羽毛布団をお買い上げ頂きました。
お母さん「その古い臭う布団、引き取ってもらえます?」
まくら「はい、買い替えの場合当店は無料で引き取らせて頂いてます。大丈夫です」
…で、今回は古布団をお持込していただく事に。
臭う羽毛布団?をみて驚いた
その臭う羽毛布団を持ち込んで頂いたのですが…
再度来店して頂いたお客さまが持ってきた包みの小ささに、まずびっくりしました。
まくら「あー、ありがとうございます。エッ?!こんなに小さいんですか?」
お持込された羽毛布団?はキャンプで使うマミー型のシュラフ(寝袋)サイズに畳まれていました。
その大きさは直径30cm弱で長さは40cm程度。あまりに小さすぎます。
臭いを嗅いでると、臭い消しに使われた消臭剤の芳香の向こうにケモノ臭が。
これはしんどいです。寒い日に掛け布団を首まで掛けると鼻を直撃します。
気になって品質表示を見ると「フェザー100%」の文字が
あ、これ羽毛布団ではなくて羽根布団だ…。
※フェザー50%以上の掛け布団は羽根布団という表記になります。羽毛布団と呼んではいけない決まりがあります。
本当は品質表示の画像を載せたいところなんですが、
メーカーというか、販売会社が分かってしまうので…自粛します。
フェザーだと軸の中にタンパク質が残るので臭いはずっと続きます。
さらに、ふとん内がスカスカの構造になってしまうため、暖かくありません。
実は先日来られたお客さまも「親戚のお家で使った〇〇〇の羽毛布団がすごく臭った」と言われていて
…これだったのかもしれません。
低価格を追い掛け過ぎるのもどうなんでしょうか
羽毛布団のお値段をちょっとでも安くする、という努力はもちろん大事です。
でも、使うのがツラいレベルに品質を下げてしまうのは…違うように思います。
何と言うか…もっと大事に作ってあげられないかなーと思います。
羽毛布団の未来のためにも、お客さまのためにも。
臭いにくいハンガリー直輸入の羽毛をつかった羽毛布団があります。
大事に作ったハンガリー産羽毛の羽毛ふとんシリーズ。
当店は広島市中区の寝具専門店です。