予報によると今週の広島市内、最高気温35℃の日が何日かあるようです。
これ以上暑いなんてもう耐えられません。泣
で、話は変わりますが先日子供さんに聞かれた事がありまして。
昼と夜の生活を完全に入れ替えたら、
普通に生活できるの?
えーっと、地下でずーっと生活するのならできるかもしれんよ。もしかしたらねー
でも地上じゃ絶対無理なんじゃないかねー
地上じゃ無理、その理由はですね...
このページの目次
昼夜逆転の生活とは
夜勤がある方とか、飲食関連のお仕事の方は
こういったライフスタイルの方も多いかと思います。
夜働くことができるようになったのは、良くも悪くも文明の進歩のおかげです。
もっと言うと、あのヒト(wiki:トーマス・エジソンさん)が電灯を発明したから。
夜、活動できる程度に明るくできるようになったからです。
↑ココ重要です。
どんな方が昼夜逆転の生活を送るのか、どうなるのか
↑ハンガリーの羽毛産地に行った時の写真です。
初めての時差ボケに苦しみました。
”夜勤があるご職業”とは具体的には、
消防士さん・自衛官の方・警察官の方・看護師さん・お医者さんなど
他にもあるかもしれませんが・・・
これらのご職業の方は、
- 昼間寝ようと思っても眠れない
- 眠りが浅くなる
- つらい、夜勤後数日しんどい
- 若い頃なら眠らずに遊んだけど...もう無理
などなど、当店にご来店された方がおっしゃっています。
結局、「昼間寝ようとしてもちゃんと眠れない」という事が
全ての原因なんですね。
これはなぜかというと・・・
明るいとしっかり眠れない
明るいと質の良い睡眠がとれないからなんです。
つまり、明るいと寝られないんです。…何それ当たり前じゃん。
なぜ明るいと眠れない・良質の睡眠がとれないかといいますと
朝起きたり、夜寝たりという生活のリズムをつかさどる「メラトニン」の分泌が
光の影響を受けているからなんです。
しっかり眠れないと、普通な生活・健康的な生活は送れませんね。
強い光を浴びると眠気が減少
「メラトニン」は松果体より分泌されるホルモンで
昼間より夜間に多く分泌されます(50倍とか…)
「メラトニン」は眠気をさそうホルモンで、室内照明程度の明るさでも分泌が減少する、
という実験結果も出ています。
※ただし、光が当たらなくても同じような分泌変化をする
(真っ暗な環境でも夜間になると多く分泌される)という研究結果もあって
24時間周期の概日リズム(サーカディアンリズム)にも影響されるようです。
地上で生活する限りは太陽の光を昼間浴びてしまいます。
毎日、昼夜完全逆転生活(そんな言葉ありませんが)を続けていても
朝日を浴びてしまうとその都度「メラトニン」の分泌が邪魔されるので
しっかり睡眠がとれない日々が続いてしまいます。
健康によくない影響がでそうです。
飲食店勤務の方が保険に入れなかった事も
私の友人で、飲食店を経営している人がいるのですが、
昔保険に入ろうとしたら、断られたと言っていました。
なんでも毎日夜働いていると体調を崩しやすいとかで…
せっかく入ろうと思ったのに、とちょっと怒っていました。
夜間働く方がしっかり眠るには…
- 夜勤終了後、眠るまでできるだけ明るい光を浴びない・見ない。
(サングラスなどで視界を暗く保つ) - 寝室のカーテンは遮光度の高いもので暗く保つ。
などの工夫をしてみてください。
「メラトニン」をしっかり出して、ぐっすり寝てくださいね。
という訳で、地下で生活しないと昼夜逆転は難しい
以上の理由で、完全に昼夜が逆転した生活を”健康的に”送るには
手ごろな洞窟でも探さない限り難しいでしょう。
もし見つかっても、暗闇の中でも「メラトニン」の分泌は
概日リズムによって、”地上の夜間”に多く分泌されるため
最初は少々ツライ日々が続くでしょう。
これは、時差ボケに近いものなので
(体内時計が大きくずれるという点では同じ)
しばらくすると昼夜逆転生活に体内時計を合わせて
快適に過ごせるようになるはずです。
えー、昼夜逆転した生活をこうして無理やり送る事はないとは思いますが
この記事、夜間に活動しなくてはいけない方が健康的な生活を送るために
多少参考になるかと思います。
当然、光の管理による睡眠環境の整理も大事ですが
睡眠時の寝姿勢や温度管理も快眠のためには大切な要素です。
快適に寝られる寝具、お探しでしたら木村寝具店まで
ご相談に来てください。
“完全な昼夜逆転生活の睡眠について” への1件のフィードバック