敷きマットを買いに来られたお客様が
「低反発の寝具ってどうなの?」とよくお尋ねされます。
今日は「低反発ウレタン」に対する私なりの考えを。
おふとんを見に来られたお客様に
「お布団の違いとか値段とかよくわからない」とも言われます。
よくわからないため、何を聞いていいか分からない、という方も。
今回の記事がそういった方の手助けになれば幸いです。
このページの目次
低反発マットレスを使ったお客様の感想
当店では現在低反発マットレスの取り扱いはありません。
ですからこちらに紹介するのはお客様が通販やホームセンターなどで
低反発マットレスを購入されて使った感想になります。
敷き寝具をご紹介する時、現在お使いの寝具と睡眠の状況をお聞きしているため
商品の取り扱いがなくてもこのような感想が集まります。
ただし、買い替えに来ている方は
そもそも今の寝具にご満足していないわけで
どうしてもネガティブな感想が多くなってしまいます。
2023年2月現在、
睡眠・寝具業界では低反発マットレスに対する評価は低めです。
少なくとも今は高反発推しですね。
1.朝、腰が重く感じる
低反発マットレスは支える力が弱いので
睡眠中に一番荷重がかかる腰の部分(全体重の約44%かかる)が沈みすぎます。
また体全体も沈み込みすぎてしまうと寝返りも困難に。
腰を曲げたままの姿勢を一晩続けることで腰が重く感じたり、
腰痛を引き起こしていると考えています。
極端な例だとハンモックで寝ている状態です。
またはパウダービーズのクッションで寝た状態です。
あそこまでは沈まないと思いますが、
腰が落ち込みすぎた睡眠姿勢は腰を痛めます。
2.体が埋もれて寝返りがうてない
体全体がジンワリと低反発マットレスに埋もれてしまい
身動きが取れなくなると寝返りが困難になります。
睡眠中の寝返りは昼間の体のゆがみを直したり、
ギュッと押さえられた部分の血流を良くする役割があると言われています。
ある程度の回数の寝返りがうてないと
これらの部分にも影響が出てきます。
ちなみにこういった寝姿勢を続けていると
肩が内側に巻いてきます。
仰向き寝でゆったりとした姿勢が取れる寝具で寝たいものです
3.寝起きがすでに疲れている
そんなこんなで体がはまり込んだ身動きが取れない状態だと
朝起きた時、すでに疲れがでます。
睡眠中に運動しているようなもので
爽快な朝を迎える事はむずかしいでしょう。
本来睡眠は疲れを取る時間です。
4.暑くて寝られない
低反発ウレタンは体に密着しやすいので
蒸れて暑いです。
ただし、通気性の良い無膜ウレタンなどを除いて
ムレ感はウレタン全般の弱点でもあります。
お手頃価格の低反発マットレスだと
温度変化によって夏は柔らかく、冬硬い寝心地になったりします。
日本は四季があるので特に敷き寝具は通年使えるものを
選ばれた方が快適に寝られます。
低反発マットレスを使うべきか否か
低反発マットレスを使うべきかどうか、ですが
正直私は使いたくないな、と思っています。
また、低反発マットレスでないと対応できないパターンの方、という
イメージがわかないんです。なので当店にも置いていません。
中には「○○(低反発マットレス)を使って楽に寝られるようになった」
という方もいるにはいたのです。
ですが、私が宿泊先で某有名低反発マットレスを使用したところ
辛かったのであれはないかな、と考えています。
今使うならやはり高反発でしょうね。
もし敷き寝具に迷ったら、一度当店を覗いてください。
背中のポイント計測からおすすめの敷き寝具を紹介できます。