季節に応じた寝具のセレクトと使い方を紹介します。今回は秋編。
基本的な事が多いですが、皆さんの快眠のお役に立てると幸いです。

1年を4つの季節に分けて
その季節を快適に眠れるような寝具のセレクトと使い方をご紹介します。
今回の秋編は9・10・11月です。当店は広島県にあるので広島の気候をターゲットにしています。

秋は季節の変わり目です。気温的にはおおむね快適な時期ですが
より快適に眠るための寝具選びの参考にどうぞ。

※引用される場合はリンクをつけて下さい。リライトされる場合はそれなりの覚悟で。著作権は放棄していません

季節に応じた寝具・秋の気候


まず前提として広島市の2020年の9・10・11月の気候を書いておきます。
昔からの平均値でないのは、春夏と同じく近年の気候が昔と違うように思うからです。

近年では9月なんてまだまだ夏。暑い日が続きます
昔はもう少し過ごしやすい気温でした。

2020年9月

最低気温(平均)21.7℃
最高気温(平均)29.6℃
湿度(平均)62%

2020年10月

最低気温(平均)14.9℃
最高気温(平均)23.7℃
湿度58%

2020年11月

最低気温(平均)9.9℃
最高気温(平均)19.1℃
湿度62%

「気象庁・過去の気象データ検索広島市月ごとの値」参照

ここには書いていませんが9-11月の平均風速は年間通して最も高い数値です。
風があると少々気温が高くても体感温度が低くなるために
比較的過ごしやすい時期と言えます。

最低気温を太青字で強調しているのは、他の季節と同じく
ここが我々が気を付けないといけない気温だから。夜中の一番寒い時間帯の気温です。

11月になるとさすがに最低気温1ケタ。
しっかり保温しないと寒くて眠れない温度です。
冬布団が気持ちいい時期ですね。

季節に応じた寝具・秋に使いたい掛け寝具

春版・夏版でも触れていますが
良質な寝室環境は

  • 気温16~26℃
  • 湿度50~60%

です。この季節は空気が乾燥しているイメージだったのですがそれほどでもありませんね。
夏ほど湿度が高くありませんが、春の方が乾いています。

気温を見てみると
9月10月は寝入る時間帯は少し気温が高い日があるかと思いますが
おおむね快適なはず。しかし11月になるとグッと寒くなります。
10月も8.3℃を記録した日もあるため(元データ参照)
冬布団を用意しておいた方が無難です。

という事で

9月は

  • 真綿肌掛け布団(手引きのシルクの掛け布団)
  • 羽毛肌掛け布団(シングルサイズで羽毛充填量0.3㎏程度)
  • 羽毛合い掛け布団(シングルサイズで羽毛充填量0.8㎏程度)

が快適です。肌掛けと合い掛けはその日の気温に応じて使い分けましょう。

10月・11月は

  • 羽毛合い掛け布団(前述)
  • 羽毛掛け布団(シングルサイズで羽毛充填量が1.2㎏前後のもの)
  • 羽毛掛け布団+毛布(寒い日は毛布も足して)

を寒さに応じて使い分け。気温1ケタ代に入ると羽毛掛け+毛布の出番です。

ただし最近の暖かい気密性の高いマンションにお住まいだと羽毛合い掛け布団
で一冬越す方もおられます。

季節に応じた寝具・秋に使いたい敷き寝具

敷きの寝具でもベッドや敷き布団、敷きマットは
年中通じて同じものを使うので省略。

問題はそのベッドマットや敷き布団・マットの上に敷く寝具
敷きパットです。

9月にお勧めなのは

  • タオル生地の敷きパット
  • 綿ボア生地の敷きパット

の2つです。

10月・11月は

  • 綿ボア敷きパット
  • アクリルorポリエステル敷きパット

タオル生地は吸水性も高くパイル(糸の輪っか)
の間に暖かい空気を溜めるためこの時期に最適です。
夏場に使う、という方もおられますが熱がこもるため
私はあまりお勧めしません。あ、春編にも書いていますね。

綿ボアの敷きパットはタオル生地敷きパットでは
少し寒く感じるな、という時期から活躍します。

綿ボアはアクリルやポリエステルと違って吸水性があるため
暑かったり寒かったりするこの季節に最適です。

10月11月は真冬装備。しっかり保温して寝ると幸せ感に包まれます。

季節に応じた寝具・秋季の寝具の注意点

春編と同じです。温度変化が多いので気温に応じた調節をしないと
風邪をひいてしまいます。

また体は、暑さ耐久用夏バージョンなので気温が上下すると体感温度が
暑いのか寒いのかよく分からない、というなかなか難しい時期。
ご高齢の方はとくにご注意ください。細かい調整で快適に眠ってくださいね。

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