季節に応じた寝具のセレクトと使い方を紹介します。今回はいよいよ冬編。
基本的な事が多いですが、皆さんの快眠のお役に立てると幸いです。
1年を4つの季節に分けて
その季節を快適に眠れるような寝具のセレクトと使い方をご紹介します。
今回の冬編は12・1・2月です。当店は広島県にあるので広島の気候をターゲットにしています。
冬はもちろん一年で一番寒い時期です。
体を温めることが第一目標となりますね。
※引用される場合はリンクをつけて下さい。リライトされる場合はそれなりの覚悟で。著作権は放棄していません
季節に応じた寝具・冬の気候
まず前提として広島市の2020年の12・1・2月の気候を書いておきます。
身もフタもない言い方をすると、まあ、寒いですよね。
温暖化とはいえ、冬は寒いです。
2020年12月
最低気温(平均)3.6℃
最高気温(平均)12.1℃
湿度(平均)60%
2020年1月
最低気温(平均)4.9℃
最高気温(平均)12.2℃
湿度61%
2020年2月
最低気温(平均)3.9℃
最高気温(平均)12.7℃
湿度58%
最低気温平均が5℃を上回らない上に
最高気温平均も15℃を上回らない。寒い寒い。
瀬戸内島特有かもしれませんが
広島って、年間通して湿度が60%くらいで安定しているんですね。
対して山陰は湿度がより高くジメっとしているようです。
季節に応じた寝具・冬に使いたい掛け寝具
良質な寝室環境は
- 気温16~26℃
- 湿度50~60%
です。冬はこれに対して気温が低すぎます。
1に保温2に保温です。
どの月をみても変わりはしません。ただただ寒いの。
冬用寝具を惜しみなく使いたい時期です、今使わないでいつ使うの?
惜しみなく使っても寒かったら、羽毛布団を買い替えましょう。
という事で、12月・1月・2月に使いたい掛け寝具は
- 羽毛掛け布団(シングルサイズで羽毛充填量1.2㎏以上)
- 天然素材毛布(ウール・シルク・綿・カシミア・キャメルなど)
- 毛布(アクリル・ポリエステルなど)
です。
羽毛布団は、最近の気密性の高いマンションなどにお住まいの方なら
羽毛合い掛け布団(羽毛充填量0.7㎏程度)でも良かったりします。
ただし、ダックダウンのダウン85%など、お手頃価格ランクだとやはり不安です。
グースダウンクラスの方が暖かいのでおすすめ。
気象データの気温はあくまで外気温ですから、室内が平均して20℃程度なら合い掛けで大丈夫です。
また、毛布は天然素材がおススメです。入眠時に深部体温を下げるために汗をかくので
その汗(水蒸気)を吸湿性の高い天然素材で吸収すると蒸れにくく快適です。
アクリル・ポリエステルなどの化学繊維毛布の場合はズレやすいものがほとんどなので
羽毛布団と併用する場合、羽毛布団の上にかけて下さい。
また、アクリル・ポリエステルなどの化繊毛布には吸湿性がほとんどありません。
季節に応じた寝具・冬に使いたい敷き寝具
冬に使いたいベッドマットや敷き布団・マットの上に敷く敷きパットは
保温力の高いものがおススメです。
化学繊維でしたら
- アクリル敷きパット
- ポリエステル敷きパット
天然素材の敷きパットですと
- 吸湿発熱系の敷きパット(綿)
- ウールの敷きパット
- ムートンシーツ(年中使えます)
です。
化学繊維の敷きパットは安価ですが
毛布と同じく、吸湿性に劣るため蒸れやすいです。
季節に応じた寝具・冬季の寝具の注意点
冬季の寝具の注意点は、やはり「保温力」。
熟睡できる温度に寝床内を保つことが重要です。
次に寝床内がムレないような吸湿力が大切です。
寝床内がムレてしまうと不快感から掛け布団を蹴飛ばし
逆に冷えてしまう結果に。
保温と吸湿、この2つを意識して冬の寒さを乗り切りましょう。